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Side by Side  【気象系BL小説】

第30章 世界一難しい恋?



イケめた顔でニヤリと笑う翔ちゃん。

確かにさ、今日はこれからZEROのインタビューだって言ってた。

ウキウキしてたから誰にインタビューするか聞いたら、ずっと会いたかったひとって言ってた…。

でも…。

まさかそれが、自分だと思うわけないじゃん。

ちょっと気を抜けば、素の自分が出てしまう。
スタッフさんが沢山いるなかでこみ上げる嬉しさを隠すのに必死だった。

ごめん。
正直、みささんとのシーンの何倍も心がときめく。

無理矢理作る気持ちじゃない。
自然と溢れる気持ちを押し止めるのに必死になる。

バレちゃ駄目だから…。
だって僕は世界一難しい恋をしてるんだから…。

そんな僕を見て人の悪い顔をしてる翔ちゃん。

なんとか気持ちを立て直すために何度も深呼吸する。

でもダメで…。

一旦休憩を入れてもらった。


休憩中、翔ちゃんはZEROのスタッフさんと打ち合わせしてた。

その間になんとか気持ちを立て直し再びセットに戻った。

「櫻井翔役の櫻井翔さんでーす!」

スタッフさんの声で仕切り直し。

もう、平気。
ちゃんと拍手で迎えて会釈する翔ちゃんを見る。

「精一杯、櫻井翔できるように頑張ります」

笑いながら言う翔ちゃんに僕も一緒に笑う。

そのまま、リハやって、撮影して次はZEROのVTRを撮って…。

最後に番宣を兼ねたインタビューを二人で受けて…。

これで、今日の撮りは終わりになった。


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