第28章 二宮和也氏の(悪魔のような)たわごと
「智さん、それ、マジで言ってるの?」
「え?まつずん、どうしたの?
なんで怖い顔してるの?」
「ほんとに…貴方って人は困った人ですね?」
「え?ニノ?なに?」
「『壁ドン、あごくい、スクールラブ!』?
でしたっけ?」
「あっ…」
ようやくヤバいって顔したって無駄ですよ?
「俺さ、楽屋で見てたけどあれは…
だめだよね?
どんな顔してたかわかってる?」
「え?え?ニノ…助けて?」
あぁほんと、この人って。
「いいですよ?
ほら、こっちにいらっしゃい?」
とことこと歩いてくる智を腕のなかにいれる。
飛んで火にいる夏の虫?
それともカモネギ?
どっちでもいいや。
「あっ、智くん!
なんでニノのところに行くの?」
翔さん…うしろ…。
気づいた方がいいと思うけど…。
「翔さん?翔さんもね?お仕置きだから」
潤くんがドスの利いた声でいう。
「え?潤?なにいってるの?
ヤバいことしたのって智くんでしょ?」
「あーあぁ…翔ちゃんも無自覚なんだ?
潤くん、教えてあげた方がいいよ?」
潤くんが翔ちゃんに手を差し出す。
不思議そうな顔をしながらも潤くんと握手する。
その刹那、翔くんの顔が歪んだ。
あぁ耳許にある潤くんの口が動いてる…。
「ね?わかったでしょ?」
翔ちゃんににっこりと笑ってやる。
「ほら、二人とも?
お仕置きタイムですよ?」