第28章 二宮和也氏の(悪魔のような)たわごと
ひえー、目、据わってるし。
どんな…って…ねぇ?
あ?もしかして?もしかしてなの?
「いや…まだ…」
とりあえず濁してみる。
そしたらさ、潤くんが「ふーん」って。
あぁ【意味ありげな顔】ってきっとこういう顔を言うんだと思う。
翔ちゃんのZEROも終わってしばらくした頃、車の音が聞こえて智が戻ってきた。
『明日は撮休なのでゆっくり休んで』ってチーフの声が聞こえた。
「だって?」
Jがにやーっと笑って俺を見る。
言わなくてもわかるよ?
Jの考えてること。
こみ上げてくる笑いを抑えて、主役の登場を待つ。
ガレージのシャッターが閉まる音をBGMに主役がリビングに姿を表した。
「ただいま…
え?和もまつずんもいるの?
なんで??」
キョトンとした顔で俺たちを見る。
「待ってたの。
遅くまで働いてる人を迎えるのは当然でしょ?」
「うわっありがとう」
そりゃまぁかわいい顔で微笑むんだわ、この人。