第26章 ICE
中からはくぐもった喘ぎ声が聞こえた。
やっぱり我慢できなくなったか…。
勢いよく布団を剥ぐと身体を丸めいきり勃ったモノに手をかけた潤くんがいた。
「あっ、や、見ない…で…」
顔を赤らめ俺の視線から隠れようとする身体を押し留める。
「潤、気付いてる?お前、一服盛られたんだよ?いつも言ってんじゃん、簡単に信用しちゃダメだって」
「だって…」
「だってじゃない。まぁこのままじゃ辛いでしょ?手伝ってあげるから。俺の言うこと聞きな?」
「ぅん、かぁずぅ…たすけて?」
甘い声でねだる様に言う潤くんはすごく可愛い。
約束がわりに潤の顎に手を掛けキスをする。
唇を離して言う。
「じゃ、全部脱いで?」
潤がノロノロと身体を起こすと身に付けていたシャツと脚に引っかかったままの下着とズボンを床に落とす。
「ベッドに戻って」
操られるように従う潤くん。
「1回自分でイッてみな?」
「えっ?和?」
「さっきやってたみたいに自分で気持ちよくなってごらん?」