第25章 Cake
「翔くん、お誕生日だから
翔くんのリクエスト、聞くよ?」
「じゃ、一緒に入ろう?
で、明日の朝のケーキのために…
運動、しよっか?」
「翔くん、エッチだ」
「いいじゃん。
ケーキの前に甘い香りの智くんを
食べさせてよ?
だめ?」
「ダメ
…じゃない」
「では参りますか?」
すっかり上機嫌の翔くんが僕の手を取る。
バスルームであっという間にぜんぶ剥かれて、のぼせる寸前まで食べ尽くされる。
「智…ごめん、まだ足りない…」
「うん、翔くん…
もっと、もっと僕を食べて…」
翔くんの腕の中で幸せを感じる。
翔くんの誕生日なのに…。
「翔くん…大好き…
これからも一緒にいて」
すっかり食べ尽くされた後、いつものように背中から僕を抱きしめる翔くんにそっと言う。
僕からのプレゼント…ほんと…どうしよう。
そう思いながら眠りに落ちる。