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Side by Side  【気象系BL小説】

第23章 UP to you…



「ってかさ、智くんはどうしたいの?」


俺がさっきから聴いてるだけの智くんに振る。


「え?僕?うーんみんなと一緒がいいなぁ」


なんてふにゃっとした顔で言う訳で…。

うーんマキシマムキュートだわ。

これで35歳って…ズルい気がする…。


「ふーん、『みんな一緒』?」


ニノの笑顔がヤバイ。

後ろに黒い三角形のしっぽが見えるのは…
気のせいか?


「和、それは流石にヤバいだろ?
 仕事に差し支えんの間違いないじゃん?

 みんな、歯止め効かなくなるよ?

 一人ずつ交代制は?」


潤が常識めいて実はそんなことない事を
言い出す。

「えー、それじゃ、最後になったら
 3日もお預け?それやだよ!

 んじゃペアでリーダーと楽しむのは?」

出た、ミラクル雅紀…。
これ確定だなきっと。


「じゃ、じゃんけんね?
 勝った人からだよ?」


ニノがさっさと段取りを決める。

わかってるのか、いないのか?
智くんはのんびり残った焼酎を飲んでるし…。

まぁこうなりゃ勝って、
思いっきり乱れさっかな?


「「「「じゃんけんっぽんっ!」」」」


嘗てない気合いの籠ったじゃんけんの声が
焼肉屋の個室に響く。


「おっしゃー」


ニノの声がこだまする。


「ちっ!」潤の舌打ちと
「あーあ」っていう、雅紀の声。


俺の手が出したもの…。

やりぃ、勝った!

ニノと目が合う。
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