第23章 UP to you…
「んふふ、ほんと美味しいね?
このミルクアイス!」
「だよね?
やっぱ焼肉のあとのアイスキャンディー、
最高じゃない?」
「あのさぁ。
あんたたちさっきから、なに?
二人でさりげなくエロいことやってんの?
個室だからって場所をわきまろや、
場所を!」
「ほら、ニノに怒られてんじゃん」
俺を睨み付けるニノと宥めながら
然り気無く智くんに触る潤。
「そんなエロかった?」
のほほんと言う智くん。
「エロすぎて、俺、ヤバいんだけど…。
リーダーこっちも舐めない?」
若干前屈みで雅紀がとんでもないことを
然り気無く言ってくる。
「あんた、なにいってんの?
これだからあいばかは…。
智にはこれから俺がたっぷり
愛情注ぎ込むんだから」
「いやいや、和、悪いけど今夜は俺が…」
潤がさも当たり前のように割り込む。
「えー。
大ちゃん、俺にしようよ?
もう我慢できないし」
そう言って潤とは反対側から肩を抱き
素早く智くんに口付ける。
唇を舐めとると「大ちゃん…甘い」と雅紀。
「ってかさ、お前ら間違ってない?
智くんは俺のだから!」
俺が当たり前のことを当たり前に
主張した途端、物凄い勢いで
「はぁぁぁ?」
と見事な三重唱で否定された。