第21章 Judgment
「あのFREE STYLE IIの写り混みは?」
「正直、わかんない。
あのポスター、非売品だけど
関係者には配ったし…」
「とにかくあの娘とは今、
なんの関係も無いのね?」
確認する俺に頷く、智くん。
「ない、全くない!
正直困ってるんだよ。
悪いのは僕だけど…」
「おっさん、まぁ、俺たちはさ
誤解解けたからいいけど…
ファンの子、可哀想だよ、さすがに…。
今回のはリアルすぎるでしょ?
まぁ相手が上手だったことは
否めないけど。」
「うん、俺らの共演者との熱愛!
なんかより破壊力あるよなぁ…」
潤が淡々と言う。
「共演者との熱愛は王道パターンだし、
ある意味演技が上手くいった
証拠たからね」
雅紀がしたり顔で呟く。
「じゃーそろそろ判決!裁判長どうぞ」
と雅紀。
「ってか、裁判長って誰?」
と尤もな突っ込みの潤。
「判決!被告人、大野智は有罪!
刑は…翔ちゃん決めて」
とニノの声。
「わかった。
智くん…先ずは明日、
ちゃんと公式に謝って、
で4日間頑張ろう?
多分アンチメッセージとかも
あると思うけど…
そこは甘んじて受けなね」
「うん、わかってる。ちゃんとする」
「で、俺たちからのお仕置き、
覚悟しといてね?
リハ飛ばすぐらい動揺させてくれた分、
きっちり罰は受けてもらうよ?」
智くんにきっぱり宣告する。