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Side by Side  【気象系BL小説】

第21章 Judgment


と言うわけで今に至る訳だ。

「んじゃ、おじさん、
 聞かせてもらいましょうか?」

「ん、リーダー、理由があるんでしょ?
 ちゃんと教えて」

「大野さん、俺たちにもわかるように
 説明してね?

 じゃないと明日からやれないでしょ?」

「みんなごめん。本当にごめんなさい。
 こんな時期に…。
 ちゃんと話すから…」

しょんぼりした智くん。
肩が俺並みに落ちてる。
小さい身体がますます小さく見える。

みんな『なんでこの時期に』とは
思っているものの、
智くんを責めるつもりは毛頭ない。

ただ事情が分からないから混乱はしてた。


「ほんと、ごめん。
 でも…同棲とかないから」


智くんが重い口を開いて
言ったのはその一言。

俺たちは皆で脱力した。

「智くん…それ、さすがに
 俺たちもわかってるから…」

当たり前だ、普段は一緒に住んでるし
マンションにも形跡は無かった。

「え?あぁ…、そっかぁ」

「おーちゃん天然だなぁ」

いつもの智くんの調子にツッコむ雅紀。

「いや、雅紀もいい勝負だと思う」
と、更にツッコむ潤。

「あのさー、
 話進まないからちょっと黙って!」

ニノの一言に、ひっと恐怖の悲鳴をあげる
雅紀と巻き込み事故の潤。

二人して黙りこむ。

「おじさん、つづき」

ニノに促されてまた智くんが話し出す。
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