第2章 監禁最後の日
それから瓦礫が身体の上に落ちてきた。
幸い、頭には小さな破片しか降らなかった
「ミ、ミラクル~!!」
モノクマの声だ。
何がミラクルなんだと思ったら、突然4つの破壊音が響いた。
目の前にモノクマの頭部1つが転がる。
「(……死んだか?)」
ロボットに死ぬも何もないな、と思いながらも様子を窺うが動く気配はなかった。
とりあえず敵がいないに越したことはない。
瓦礫のせいで動けなかったし危ないところだった。
しかし、助かったはいいが身動きが取れないことに変わりはないな。
足が挟まっていて抜けないし、手も届かないから瓦礫を退かせそうにない。
……仕方ない。通りがかりの人に助けてもらおう。
まぁ、こんな所を都合良く誰かが通るとは思わないけどな。