【弾丸キス】Bullet kiss~誘惑な捜査線♡~
第2章 真城剣太郎 捜査とは名ばかりのデート?
真城はアリスの腰を自分の方に引き寄せ、顎をつかみ上を向かせて、再び顔を近付けた…が、
プルルル…
真城のスマホが鳴り出した。
が、無視するようにアリスの唇に触れようとした。
『ま、真城さん…鳴ってます…』
「ちっ…」
ばつが悪そうに電話にでる。
相手は先程の氷室管理官の様で、真城は指示を受けていた。
電話を切ると、アリスの手を握りもと来た道を戻って行く。
『あの、どこへ?』
「犯人ん所…防犯カメラの映像で犯人が判明した…。
前があるヤツだったから、すんなり見つかった」
『了解しました』
急いでミニパトに乗り込み発進させる。
そして、犯人のアパートから半径100㍍ほど離れた所にミニパトをとめて降りた。
既に日が暮れ始めていて、所々にある街灯が灯りを点している。
『あそこが犯人のアパートですね…。電気はついていませんね。まだ帰宅していないのでしょうか?』
「さぁな…おい、腕を組め」
『腕…?』
真城が左腕をアリスに差し出す。
『えっと…』
(カモフラージュの為だよね…)
アリスは控えめに腕を絡める。
真城はチラッとアリスを見て…
「青木とはもっと引っ付いていたらしいな…」
『へっ?青木さんとって?……ああ、そんな事もありましたね』
(真城さんが単独行動してた時だったよね)
『あの時は青木さんのお陰で真城さんを…』
「そうじゃない、もっとくっ付けって言ってるんだ」
『はあ…』
アリスは言われた通りに真城の腕にぎゅっとくっついた。