【弾丸キス】Bullet kiss~誘惑な捜査線♡~
第3章 氷室、鷹乃 潜入捜査(仮)
『あの、所で先程氷室課長が、言いかけていた事が気になっているのですが…』
「その事か、私は部長に昇進になり秘書を付ける事となるのだが…」
『ぶ、部長ですか!?』
(昇進のスピード速すぎです…)
アリスは氷室の発言に言葉を失っていた・・・
「京国くん、君を私の秘書に推薦する。」
『へ?…ええっ!』
「……氷室さんズルいですよ。ここ、部長だと個室付になるんじゃないですか……そんなところでアリスさん囲うなんて……羨ましすぎる!」
鷹乃は拳を握り、わなわな震えていた。
アリスはというと、鷹乃の勝手な妄想に顔を真っ赤に染めていた。
氷室は冷静に、かつ淡々と鷹乃を無自覚で無視しつつ言葉を続ける。
「今後、秘書室にも出入りし情報を仕入れるように」
『了解しました』
「私からは以上だ」
氷室がそう言い終わると鷹乃がアリスの方へ身を乗り出してくる。
「アリスさん、これで仕事終わりでしょ?明日は休みだし、俺と飲みに行こうよ♪」
鷹乃はアリスの手を再び握りしめる。
氷室はそれを見て、ピクッと眉尻を動かす…
『鷹乃け…じゃなかった、鷹乃さんはお仕事大丈夫なんですか?』
「今日はおしまい!だから、ねっ!行こうよ」
アリスはうーん…と悩んだが、こくっと頷いた。
鷹乃は凄く嬉しそうに…
「やった!早速行くよ♪」
アリスを引っ張って扉へと連れて行く。
氷室はその様子をただ見つめているだけだった。