【弾丸キス】Bullet kiss~誘惑な捜査線♡~
第2章 真城剣太郎 捜査とは名ばかりのデート?
【真城side】
アパート周辺を二人は腕を組みながら歩いていたが、ちょうどアパートの向かいが公園になっていた。
真城は公園に移動してアパートをちょうど見渡せる位置にベンチがあったので、そこへ腰を降ろす。
『中々帰ってきませんね…』
「ああ…」
真城は腕を組み、目を閉じたままでいる。
(もうすぐ本店も来るし、少し寝て体力温存するか……ん?)
薄目をあけて隣を見ると、そわそわとしたアリスが視界に入った。
いつまで経っても張り込みは慣れない様子だ。
すると真城の耳に遠くから誰か歩いてくる足音が聞こえた。
(男が一人に女が一人か…)
『真城さん…』
「後ろを向くな…」
『えっ…』
そう耳もとで囁くと、顎に手を添えて唇を奪った。
軽いキスではなく、深く濃厚なキスを……。
目の前のアリスは、初めは目を白黒させていたが、状況を理解した様で真城に体を預けた。
「ちょっと見てよぉ…キスしてるぅ」
「俺らも家帰ってヤろぉぜ…」
「ダメだよ…今日はそこまで一緒に帰るだけだっていったじゃん」
他愛もない話をしながら公園内の道を男女二人が通り過ぎていく。
真城はキスをしながらも意識は、通り過ぎた男女の方にあった。
(容疑者に間違いないな…)
公園を出ていったのを見計らって、唇を離した。