第2章 堕とす悦び
他人と違って少し妙な性癖を持っているのは自覚済みだ。
攻めに耐え、泣く女の顔は好物だぞ
(普通に抱く事も勿論、出来るがな)
おとなしそうに見えるが、芯はかなりの強情なを組み敷くのはそう簡単ではないだろう。
だが、それが良いのだ。
時間をかけてゆっくりと躾ていくのも悦びの1つだ。
ゆっくりと刻をかけての心にいるアイツを追い出してやろう。
「……なかなかそそられる顔だな……」
「んふっ……っ……」
苦し気な表情の中に見え隠れしている恍惚とした瞳
「には素質があるようだな。
実に好ましいぞ」
自身もまだ知らない本当の自分を俺の手で解き放ってやろう
「俺好みの女にしてやる」
「!!」
「それは困る__そんな顔をしているな」
素早く指を抜きさると
「っ! けほっ、げほっ」
唾液が気管にでも入ったのであろう。
しばらくの間むせているを黙って見つめていた。
これくらいで根をあげられていては困るぞ
「けほっ……私は……光秀好みの女にはならないよ」
「フッ……そういう女だからこそ
愉しみもあるというものだ」
に跨がり見下ろしていると怯えたように俺を見つめてくる
そうだ、もっと俺をみつめろ
俺以外の男のことなど考えられないくらいにな