第6章 two
そのまま洋服を脱ぎ散らかしてベッドに二人で倒れこむと、翔と俺はお互いの身体中にキスしあう。
「翔…大好きだよ…」
「かずくん…こいびと…」
「うん…俺の恋人だよ?翔は…」
「うれしい…とってもうれしい…」
「うん…嬉しいね…」
ぎゅっと翔の手を握ると、翔も握り返してくれる。
そのまま身体を密着させていると、もともと俺たちはひとつだったんじゃないかって錯覚に陥る。
「翔…俺から離れたらだめだよ?」
「うん。はなれない」
「どこも行っちゃだめだよ?」
「うん。いかない」
首筋を唇で辿ると、ぶるっと翔の身体が震えた。
「かずくん…あいしてる…」
「ん…あいしてるよ…」
翔の手が俺の背中を滑る。
二人で身体を触れ合わせると、それだけでイってしまいそうだった。
「気持ちいいね。翔」
「うん…かずくんといっしょ」
翔の胸にキスをして、乳首を唇で弄ぶと、吐息が聞こえてくる。
それを合図に翔の先端から雫が溢れて、俺のお腹に跡をつける。
「んん…かずくん…」
ぬるりぬるりと俺のお腹に擦りつけられるそれと、自分のを握りしめて一緒に扱き出す。
「ああ…やべ…翔…も、出ちゃうわ…」
「かずくん…ぼくも…」
翔の背中が快感で反り返る。