第4章 truth
「翔おいで。座ろうよ」
翔はとことこ歩いてきて、俺の隣に腰掛けた。
「そふぁ…」
「んー。これでテレビ楽に見られるね」
反対側の壁につけて置いたテレビがよく見えた。
翔が俺に凭れて、そっと俺の腿に手を置いた。
「もう…くすぐったいだろ…」
「いや…さわりたい…」
「ばか…」
翔は俺の腿をさわさわと撫で始めた。
俺は一旦、翔の手を止めて部屋の鍵を締めに行った。
締めて、どうしようとは思ってなかったんだけど…
でもこれって…
って考えてる自分が恥ずかしくなった。
やる気満々じゃねえか…
あの日、キスをしてから翔の俺へのボディータッチは急激に増えた。
だけど、男同士なんてどうしていいかわからなくて、俺達はそれ以上進んでない。
だけど翔の度重なるボディータッチに俺の性欲は限界を迎えようとしていた。
ソファに座って俺を見上げる翔は、まるで女の子みたいに可愛い。
汚れのない、無垢な表情。
吸い込まれるように俺は翔へキスをした。
翔の唇が、俺の唇を這う。
そのまま舌を出して、俺の唇をべろりと舐めていった。
「かずくん…」
無垢な瞳は、潤んでいた。