第25章 特別短編 緑色の木
ムラムラするのをなんとか堪えながら、侑李の身体を綺麗にしてやった。
「ごめんな…?俺の友達あんなんで…」
「いいんです…」
「ほんとごめん…」
バスルームから出ると、身体を拭いてなんとか落ち着いた。
「雅紀…」
侑李の腕が伸びてきて、俺の顔を引き寄せるとちゅっとキスをくれた。
「今度…ちゃんと…」
「うん…」
こんなにまっすぐ言われることなんてなかったから、ちょっと照れてしまった…
「よし、行こっか」
バスローブを着せて、リビングに戻る。
まだ智と潤は戻ってきていなかった。
「飯、まだ届かないんだ」
「そうか、わかった」
服は…寝室なのか…?
ニノと翔はソファに座りながら、テレビを見てる。
寝室からは時々潤の悲鳴みたいな声が聞こえるから、付けたんだな…
「あの、俺達の服は?」
ニノがソファ越しに振り返って、申し訳無さそうな顔をした。
「わりい。寝室だわ…」
「だよな…今はいったら、一生智に恨まれるな…」
こわいこわいとニノと言っていると、潤と智が寝室から出てきた。
「ごめんね?おまたせ」
智は上機嫌だけど、潤は地獄の底にいるみたいな顔してる。
恐ろしいぜ…智…