第25章 特別短編 緑色の木
ますます潤はにやにやしてる。
「そりゃ、ここまでセッティングしたんだから…」
「おい~…」
道理で侑李のケツが痛くないはずだ…
よかった…俺たちまだ…
「ううう~…」
「あっ…侑李泣くなって!」
「ほらあ…雅紀、なんとかしてやれよ…」
「うるせえ!潤っ…」
こんな悪巧みをするのは潤に決まってる。
しれっとしやがって…
「ああ…侑李かわいいなぁ。ほら、なんとか…いてえっ」
潤の耳を智がつまみ上げた。
「潤ー?ちょっと話しようか?」
「いてえっ!いてえって!智…」
「ちょっと寝室借りるね?」
ズルズルと潤を引きずりながら、智が寝室に消えていった。
「こ…こえぇ…」
ニノが翔を抱きしめながら、ぶるってる。
「はあ…侑李、ごめんな…?」
「うん…」
ちょっとまだぐずってるけど、とりあえず俺たちの間にはまだなんもなかったってことで、ちょっとだけ安心した。
「シャワーするか?」
「うん…でもケツ、みないで…?」
「みないみない」
ぶふぉっとニノが吹き出すのが聞こえた。
「おい…ニノ、翔になんか食わせとけよ…つか、俺達の飯なんか頼んどいて」
「アイアイサー」
にっこにこの翔の顔を見ながら、俺達はバスルームに入った。