第25章 特別短編 緑色の木
「んなこたどうでもいいんだよっ…どういうことかちゃんと最初から説明しろよっ!」
シーツにくるまった侑李を抱きしめながら、四人を床に座らせて尋問した。
「えー…だからあ…風間がここまで送ってくれて…」
「ちょっと時間がないから、みなさんを送ってく暇がないからって、ここ用意してくれたんだよ…」
「でさ、おまえらまだヤってねえって聞いて、俺たち気を使ったんだよ?」
「そうだよお…なんかしらねーけど、この部屋寝室一個しかなかったから、おまえらに譲ったんだぞ?」
「かずくんおなかへった」
「ああ…ちょっと待ってろ?」
侑李がぐすんと鼻を鳴らした。
「そんなの酷い…」
「そ、そうだぞ!お前ら!俺らの意思はどうなるんだよっ!?」
そう言うと、潤がニヤリと笑った。
「だからさあ…おあつらえ向きの環境作ってやったんじゃん?昨日はできなくても、さっき目が覚めてからヤったんだろ?」
「ばっ…ばかっ…できるかボケっ…」
「ええー?こんな可愛い子が隣で寝てて、おまえ手ぇ出してねえの?」
ぴくりと智の眉が上がった。
「ちゃーんと裸にして、ローションまでケツにつけてやったんじゃん…」
「ええっ…ぼ、僕のケツ見たの!?」