• テキストサイズ

Re・Birth【気象系BL小説】

第24章 特別短編 和也と翔


初めてavidのメンバーを画像で見たとき驚いた。
俺たちにそっくりで…
でも俺だけ居なかった。

avidは最初のツアーが最後のツアーという伝説のバンドで。
それまで覆面で活動していたが、ある日突然そのヴェールを脱いだ。

かと思ったら、あっという間にヴォーカルの二人がこの世を去って、解散になったバンドだった。

音楽性は抜群で、今は当たり前になってるようなフレーズも彼らが覆面時代に生み出したものもある。

終わり方が終わり方だっただけに、スキャンダラスなバンドというイメージもあるようだが…
音楽ファンからは未だに高い評価を得ている。

そんなバンドのアルバムの中で、この一曲だけがなんだか色が違った。

ピアノのキレイな旋律と、ボーカルのショウの温かい声…

時々、無性に聴きたくなる

「かずくん…」

翔が裸足のままで部屋に入ってきた。

「あ、起きた?」
「もお!さがした!」
「だって起こしたのに翔、起きないから…」
「ばかばかばか…」

床に座り込んでる俺の胸にぽすんと飛び込んできた。

「…ごめんな…」

きゅっと抱きしめると、ふんわりと翔のいい匂いが漂ってくる。

しあわせの匂い…

/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp