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Re・Birth【気象系BL小説】

第23章 特別短編 その掌


「なんで今日ステーキなのかな?」
「ばっか!なんで響わかんないのよ!?」
「えー!?何だよお!」

今日は、翼の誕生日じゃない
なんで覚えてないのよ!バカ響!

響がこんなこと言ってるのに、翼はにこにこ笑ってるだけで何にも言わない。

「今日は何月何日よ!?」
「えー?10月17日?」
「なんでわかんないのよ」

翼を挟んで私たちは言い合いになる。

「えー?今日って…あ!」

やっと気づいたか。ばかめ。

「にいちゃんの誕生日だっ!」
「あー…そうだった!」
「えっ!?」

翼までびっくりしてる。

「たんじょおび!わすれてた!」
「ぶぶっ…もう、にいちゃんったら…」

響はげへげへ笑ってる。

「あやー…わすれてた…」

翼はなんだか恥ずかしそうにしてる。

…こういうことは恥ずかしいって思えるくせに…


”おまえのにいちゃん…”


なんで…普通のお兄ちゃんじゃないんだろ

黙ってたら普通に見えるのに。
黙ってたらハンサムに見えるのに。

「けぇーきだー!ひびき!」
「うっしゃー!やったぜ!にいちゃん!」



皆のお兄ちゃんは、みんな普通なのに…
なんで和音のお兄ちゃんだけ、くるくるぱーなの?


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