第21章 is a rose…
『そりゃ…おめぇ…気持よくて気絶したんだろうが…』
電話越しの雅紀の声が、呆れてる。
「へ?気持よくて気絶すんの!?」
『おめえなあ…』
「あんなのAVだけの話じゃねえの!?」
『馬鹿おまえ…前も後ろも擦ってりゃ…しかも前立腺散々刺激したんだろうが』
「え?あ…そうかもしれない…」
いつまで経っても翔が目を覚まさなくて、雅紀に泣きついてみたら、そんなことを言われた。
『やるねえ…和くんたら…うひひひ…』
「ばっ…違うんだって!翔がなんか今日、凄かったから…」
『ま、中出しもしたんだろうから?中、綺麗にしてあげて、待ってるしかねえんじゃね?』
お見通しだよ…ちくしょう…
「は…誠に申し訳もなく…」
『ほんとだよ…こっちは仕事してるっつーのに、昼間っからシモネタ聞かされてよ…』
「え?お前仕事してんの?」
『Gravityの壁画の仕事してんだよ!』
「あ、そうなのね…ごめん…」
『全くだ!じゃあな!』
「は、申し訳も…」
ぶちっと電話は切れた。
「最後まで言わせろや…」
翔を見るとまだ目を閉じたままで…
中を掻きだしてやって、身体を拭いて布団をかぶせる。
自分も綺麗にしたら、翔の横に身体を滑りこませた。
「ごめんな…無理させたかな…」