• テキストサイズ

Re・Birth【気象系BL小説】

第20章 特別短編 俺達の道


8部屋ほどしかないからちょうどいいだろう。

「翼とにーちゃはこのお部屋でねんねするからね?」
「はあい」

天蓋付きのベッドを翼は見つめた。
その後、布張りのソファにちんまりと座った。
メイドがテーブルの上に、紅茶を出して部屋を出て行った。

「それ、飲める?」
「うん」

翼が紅茶を飲んでいる間、事務所に連絡して、Gravityの壁画は決定稿で進めるよう指示をだした。
部屋の奥には暖炉があり、今は使っていない。
その横に設えたデスクで、少し仕事をした。

「にーちゃ」

後ろからふんわりと翼が抱きついてきた。

「ん?どうした?紅茶もう飲み終わった?」
「にーちゃ、ねよ?」
「あ…おまえ…」

もしかして、それが目的だったのか…このやろう。

「もう!翼っ!だめだろお!」
「いーやっ…にーちゃっ…ねるっ…」

その日は翼と格闘して、なんとか襲われないよう寝るのに一苦労だった。


「そりゃさ、雅紀。やってやんなよ」
「は、はあ?」

和がこともなげに言う。

「何言ってんだよ和…」
「だってさ…翼の性癖は修正することは難しいと思うよ?それに自分で恋愛することもできねーし、風俗に行って発散することもできねーんだよ?」

/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp