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Re・Birth【気象系BL小説】

第19章 特別短編 あの日から…


棺の蓋を開けて、皆で花を入れていく。
一通り入れると、棺は車に積み込まれて教会を出て行った。
残った人たちは、そのまま教会を出てきた。

その中から、黒いスーツを着た二人のじいさんがこっちに歩いてきた。
一人は足が弱っているようで、もう一人のじいさんに支えられてた。

「小出さん、いい顔してたな…」
「ああ…」

ゆっくり、ゆっくりとじいさんたちは近づいてくる。
ふと、視線が合った。
ちょっと、驚いた。

だって…そのじいさん、俺にそっくりで。
じいさんも俺の顔みて驚いてた。
智のほうみたら、智も驚いてて。
もうひとりのじいさん、智にそっくりだった。

そのとき、俺にそっくりなじいさんがコケてしまった。

「大丈夫ですか?」

智が駆け寄って、もうひとりのじいさんと一緒にひっぱり起こした。

「ああ…ちょっと先月足をくじいてから、調子が良くなくてね…歳だなあ…」
「歳って…もうじじいなんだから…ばかだなぁ…」

そういうともう一人のじいさんは、労るようにじいさんの肩を包んだ。
なんだかどきどきした。
もしかして…このじいさんたち…

俺の予感は的中した。
何気なく送るような形で付いて行った彼らは、同居…いや、同棲していたのだ。

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