• テキストサイズ

Re・Birth【気象系BL小説】

第18章 特別短編 秀明


そして事態は動いた。

おっさんのシャブ中はどんどん進んでいって、翔が逃げ出したのも捕まえられなかった。
翔の身体に埋まってるマイクロチップを取り出すために外に連れだそうとして逃げられたのだ。

恵和学園っていうところの理事長が、翔の身体にマイクロチップを埋めていたのだ。
それを知らない幹部が、翔を安藤に売っぱらった。
学園が潰れて、理事長からそれを聞いた安藤はすぐにマイクロチップを取り出そうとした。

だけど翔が逃げてしまったから、それは叶わなかった。

怒り狂ったおっさんは、たぶん…
人を殺した。

血に汚れた服と手…
あの姿は今思い出してもゾッとする。
そんな姿で本宅で座り込んでいた。

あの日から、おっさんは堕ちていった。
いや、シャブに手を出した時点で…
その前に、俺のことヤってしまった時点でもう、おっさんは終わってたのかな…
ずっとヘンな目で見られてるのに、よく警察官続けていられたよ。
ばかじゃねえの…

そして俺は雅紀に出会う。

最初に会った時は、甘ちゃんのボンボンだと思った。
だっていきなり翼に襲われてるんだもん。
にぶいんじゃねえのって思ったし…

だけど、優しいんだ…雅紀、すげえ優しいんだ…

/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp