第18章 特別短編 秀明
俺、あんな抱かれ方、初めて経験した。
気持ち良すぎて、泣けてきたくらい…
恥ずかしかったけど…涙、止まらないんだ…
今までおっさんとしてきたセックスって、なんだったんだろ。
おっさんの欲を吐き出すための、俺ってオナホ?
翼もオナホ?
雅紀と台所でしたセックスが、あんなに俺を変えるなんて思わなかった。
だから…俺、雅紀のこと助けようと思う。
雅紀が本来いる場所に…帰してやりたい。
おっさんみたいなヤツのところに居ちゃいけないんだ…
俺…雅紀のこと、好きになったんだね…
今日会ったばっかりなのに…
そんなこと言ったら、たった一回強姦されただけなのに、おっさんのこと忘れられなかったから…俺ってこういう質なんだな…
笑えるね…
さっきね…雅紀に抱かれたよ…
今度はちゃんとセックスしたよ。
何回も、何回も雅紀は俺を気持よくしてくれた。
これが…本当のセックスなんだね…
知らなかった…
知らなかったよ…雅紀…
ありがとう…
この世で一番大事なものって、自分だと思っていた。でも、雅紀と接してそれが違うことに気づいた。
一番大事なのは…
【END】