第18章 特別短編 秀明
18歳になって、俺は家を飛び出した。
両親に俺の性癖がバレて、家に居づらくなった。
それに、安藤に会いたかった。
あいつに会えば、なにか解決するような気がしてた。
大阪から電車を乗り継いで東京の渋谷に向かう。
元の家のあった警察署で安藤の所在を確認したけど、すでにここには居なかった。
なぜか居場所を教えてくれない。
俺はその近辺の警察署を虱潰しに当たった。
何日かホテルに泊まりながら、安藤を探した。
なんでここまで安藤にこだわったのかはわからない。
ただ、特殊な性癖を持った俺を唯一受け入れてくれる人なんじゃないかって思っていたんじゃないかな…
探し当てた時は、なんだかほっとした。
おっさんはすぐに自宅に俺を連れ込むと、真っ先に俺を犯した。
いや、犯したって言い方はおかしいか。
和姦だもんな。
おっさんのセックスは嵐のようで…
自分だけ満足すると、さっさと風呂に入ってしまった。
その日から俺は、おっさんに囚われた人形になってしまったんだ。
帰ってくると嬲られて。
イかせてもらえなかったり、そうかと思えば散々イかされて意識を飛ばすまでヤられて。
おっさんが飽きるまでそんな生活させられてた。