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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth







「美穂、見えた?」
「ええ…ありがとう…」

ガオがフロアから戻るまで、私はずっとVIPから下を見渡していた。

「びっくりしたよ…アンタから連絡あったときは…」
「ごめんね。相葉さんから話きいて私もびっくりしたんだって…」

相葉さんがガオの店でDJをやってると聞いた時、驚いた。
ガオは私の幼なじみだったのだ。
随分小さいころだけど、ガオはロスに住んでいた。
その頃、私達一家もロスに居て、ガオの一家とは交流があったのだ。
ガオとはその頃についた彼女のあだ名。
泣き声が怪獣みたいだったから。

ガオはそれからいろいろあって日本へ帰ってしまったけど、ほそぼそと私たちは連絡を取り合っていたのだ。

「皆さんが元気で居て、本当に良かった…」
「会っていけばいいじゃない…」
「ううん…」

ドアから見える相葉さんを眺めた。

「きっとね、思い出したくないこと思い出すだろうからいいの」
「そっか…大変だったって聞いたよ…今回の一件」
「まあね…」

そっと二宮さんと翔くんを窺い見る。
今回一番大変だったのはあの二人だった。

今は…幸せそうに微笑み合っている…

「でも…探偵になって良かったよ…」

ふっとガオは笑った。

「上まで送るよ」
「ありがと。今度、飲みに行こ?」
「アンタうわばみだからやーよ」
「What does it mean?」

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