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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


信じられなかった。
まさか、翔がこんなことするなんて思わなかった。

翔は、俺の中に入ってきた。

ゆっくりとゆっくりと、翔は俺の中に入ってきたんだ。

なんで翔、こんなこと…

もしかして恵和にいたころ、こういうこともしてたのかもしれない。
けど、俺と暮らすようになってから、こんなこと一回もしたことはなかった。

そして、この後も…
翔が俺を抱くことは、一回もなかった。

本当に不思議な時間だった。
翔であって、翔ではない他の誰かに抱かれているようだった。

もしかして、夢で会ったあのひとだろうか…
翔とそっくりな顔と声の…あの人…


「翔…」
「かずくん…」

すべてが終わって、俺は翔の胸に抱かれていた。
翔の腕は、変わらず温かい。


俺は翔の手で身体から汚い物を全部、洗い流されていた。




真っ白だ……




「翔…ありがとう…」
「かずくん…」

ぎゅうううっと翔は俺を抱きしめた。

「いっしょに…いてね…?」
「…いいの…?翔…」
「かずくんと…いっしょにいたいです…」
「こんな俺だけど…いいの…?」
「かずくんがいいです…かずくんじゃないといや…」
「翔…」
「かずくんとずっとずっといっしょにいます…」

翔が…泣いた。

「かずくんが…だいすきです…」


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