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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


それから、リハビリやトレーニングで時間を過ごした。
ひたすら時間が過ぎるのをまっているしかない。

病室で横になりながらも筋力が落ちないようトレーニング。
ちょっとまだ、顔と腕の皮膚がつっぱるけど…
なんとか動くようにはなったから。
翔も一緒にトレーニングした。

「翔、太った?」
「ふとってない!」

でもちょっと二重あごになった気がする…
翔の顎を撫でていると、翔は俺の火傷の痕を愛おしそうに撫でる。

「気持ち悪いだろ…?」
「ううん…」
「翔の顎、気持ちいい」
「おばか!おばか!」

さらさら…さらさら…
時間は、誰の上にも平等に…

退院の日が来た。
入院して10ヶ月が経とうとしていた。

なんとか一人で歩けるようにはなった。
顔と腕の火傷は目立たない程度にはなくなった。
骨折したところは雨の日には痛むけど、くっついたし。
ケツも治った。髪も生えそろった。

後は、安藤のところに居たのが思い出せないだけ。

「潤、お先に」

潤の病室へ見舞った。

「すげ。小奇麗になったなお前…」

入院中、伸ばし放題にしていた髪の毛を、病院内にある床屋でカットしてもらった。
ヒゲもちゃんとその時に剃ってもらった。
少しだけケロイドがあるから、自分では上手く剃れなかったんだ。

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