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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


皆が帰った後、翔と俺は窓際に座ってぼけっと外を眺めていた。
翔は俺の手をぎゅっとにぎりしめている。

「なあ、翔…」
「んー?」
「俺のこと、好き?」
「うん…だいすき…」

にこっと笑うと、俺の肩に凭れてきた。

「俺が…どんなにかっこ悪くても?」
「かずくんは、かっこいいです」

翔が即答するから、思わず笑った。

「そっか…ならいいや…」

俺は、翔を守ることができたんだ…
それだけでいい。

「翔、お家帰ったらまたどんぐりと遊ぼうな」
「はい!どんぐりとあそびます!」
「おまえ、ちょっと太った?」
「ふとってません!」


リハビリは、女性の療法士さんについてもらうことになった。
そういえば病室に来てたリハビリの療法士さんは、女性だったり小柄な男性だった。
だからあんなことが起きなかったんだ…

MRIの検査は異常もなく、やはり記憶が欠如しているのは精神的なショックを受けたからだろうということだった。
精神科を受診したが、そんなことで良くなるはずもなく。

また俺達の上を時間がゆっくりと流れた。

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