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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


救急車の中で一回死にかけて。
どうやら飯もロクに食わせてもらってなかったみたくて、心臓がとても弱っていて。

なんとか蘇生して病院に運び込まれて、手術になった。
その時は頭を強く打って、血だまりが頭蓋骨の中にできていたから、それを取り除く手術で。

そのときの診察で、体中殴られた打撲と、肋骨と足首の骨折、そして顔と手の火傷、それから…肛門の裂傷。

「それってさ…」
「うん…性的暴行の痕だって…言われたよ」

その時、まだ親父も到着していなくて、由美さんと雅紀が医師の話を聞いたんだって。

「それから…薬物反応があったって…」
「えっ…」

そんなの聞いてなかった。

雅紀によると、後から由美さんが調べたことだけど…
薬物を過剰摂取してるやつの精液を直接体内に取り込んでしまって、薬物反応が出たんじゃないかってことだった。

「ってことは…中出しされ放題ってことだよな…」
「まあ…そういうことなんだろうな…」
「ぜんっぜん覚えてない…」

雅紀は深い溜息をついた。

「ごめんな…守りきれなくて…」
「何言ってんだよ…今こうやって無事なんだから…」
「でも…お前、失神したんだぞ…?」
「ああ…」
「記憶も失ってる…」
「ああ…わかってる…」
「やっぱり、カウンセリング受けてみるか?」
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