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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


「かずくんっ…かずくんっ…」

気がついたら病室に居た。
潤と智も居た。

傍らには看護師が居て、俺に点滴を刺しているところだった。

「あ…気が付かれましたか…先生呼びますね」

看護師は部屋を出て行った。

「え…俺…どうしたの…?」

智と潤に呼びかけた。
翔は俺の手をぎゅうっと握っている。

「大丈夫だよ…翔…」
「かずくん…」

智が翔の頭をぽんぽんと撫でた。

「お前、急に気を失ったんだよ…」
「え?俺が?」
「覚えてないの?」

潤が車いすを動かしてベッド際に来た。

「安藤って叫んだんだよ…」
「え…」

そういえば…あの療法士…大男だった。

「覚えて…ない…」

それから医師が来て、問診を受けた。

だけど覚えていないものはしょうがない。
そう答えたら、医師はそのままそれをカルテに記入して出て行った。
明日、もう一回MRIを撮ることになった。

「参ったな…」

そうぽつりと言うと、翔は俺の腕にすがりつくようにしがみついた。

「翔…ごめんね…」
「かずくん…」

智と潤は困った顔をしていた。

「あ…ごめんな…リハビリ…」
「いいんだって…やっぱカズさ…」
「え?」
「カウンセリング、受けたほうがいいかもしれない」
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