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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


その後、親父とおふくろが一緒に来て、一旦皆、病室を出て行った。

「和也…ごめんねすぐ来られなくて…」
「いいって母さん…」
「あの時、海外に視察に行ってて…」
「わかってるよ。親父より活躍してんな。母さん」
「良かった…命に別状がなくて…」
「ん…相葉さんとこにスゲえ世話になったから…礼言っといてよ?」
「うん。分かってる」

おふくろはハラハラと涙を流した。
親父がおふくろの肩を抱いている。

あれ?
親父の顔を見ると、ふふんと笑った。
なんだ…そういうことかよ…

「で?いつ籍入れるの?」
「えっ…い、入れないわよっ」
「英子っ…」
「いいでしょ?今更…そんなのいつでもどうにでもなるわよ」
「英子ぉ…」

親父が情けない顔してるから、ちょっと笑えた。

「で…和也…」

親父は咳払いをして、真剣な顔をした。

「さっき相葉くんに聞いたんだが…その、記憶がないのか…?」
「え…うん…まだ…頭がぼーっとしてる部分があって…」
「そうか…」

それを聞いておふくろは泣き始めた。

「和也…ほんとに…こんな目にあって…」
「泣くなよ…かあさん…」
「あの安藤ってやつ…殺してやりたい…」
「…かあさん…?」
「あ…なんでもないのよ…?」
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