第13章 these
「…泣けよ…二宮。許してくださいって、俺に許しを乞えよ…」
安藤は俺の中をずりずりと這い上がりながら、詰まった声を出した。
「だ、れが…」
もう、ここまできたら開き直ってやろうと思った。
どうせ殺されるんだ。
翔の分の恨みも晴らしてやる。
「いてえ…力抜けや、この野郎」
バシンと尻を叩かれて、体に力が入る。
「ば、か…初めてなんだよ…知るかよ…」
「ふっ…てめえ、ノンケだったか…よく翔にハマったなぁ…」
一応ローションはついてるらしい。
安藤は根本まで俺に埋まった。
「っ…ああ…」
ひどい違和感…腹の中が汚いもので一杯だった。
早く出したい…気持ちが最高に悪い。
安藤が律動し始めた。
こすれるところ全てが焼けるように痛かった。
「ああっ…やめろおおっ…」
「いいぜ…もっと鳴けや…」
安藤は俺が声を出すほど興奮するようだった。
だんだん腰の動きが激しくなってきた。
腰を持たれて、体ごと揺さぶられた。
「二宮…いい体してんじゃねえか…」
絞りだすような声で、耳元で囁かれた。
ぞっとした。
ドブみたいな臭いが安藤からしてきた。
「うるせえ…腐れシャブ中が…」
そう呟いた途端、体を持ち上げられ安藤の上に載せられた。