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Re・Birth【気象系BL小説】

第13章 these


後ろで雅紀と翼が入る入らないで揉めている。

毎度、ご苦労さまです…

「ほら、入るぞ!翼!」
「いやああ…」

どうやら大きいお風呂が怖いようで、ここにきてからいつも風呂にはいるのを嫌がる。

「もー!怒るぞ!」
「いやああ!にーちゃこわい!」
「翼が悪い子だからだろうが!」
「ひいいん…」

それでもなんとか翼を風呂に入れる。
湯船に浸かっている雅紀はもう、ぐったりだ。

「…翔はいい子で、俺助かるよ…」
「はあい?」

雅紀がじっと翔を見つめている。

「なんだよ?どうしたの?」
「んー?やっぱさ、俺に翔は引き取れなかったのかなって。翼の世話してたら、ほんと大変だもんな…」
「いや…翼は結構大変だと思うぞ…?」
「だよね…」

ばしゃっと雅紀は自分の顔にお湯をかけた。

「はぁ…どうあがいても、こうなる運命だったんだろうなぁ…」
「雅紀…」
「安心しろよ。相葉グループの力使ってでも、ちゃんと安藤つかまえてやるから」
「…無理、すんなよ」
「なにがだよ…相葉グループなめんなよ?とうちゃんの会社だけど」
「まあな。お前の懐、全然痛くねえよな」
「うるせ」
「…その、さ。秀明って人…」
「ん?」

雅紀は額の汗を拭いながら俺を見た。
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