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Re・Birth【気象系BL小説】

第12章 dark


壁に銃弾の痕。

銃身からはうっすら煙が立ち上ってる。
硝煙の匂いが部屋に立ち込めた。

理事長の幽霊は消えている。

しまった…発砲した…警察が来る前に出ないと…

部屋にあるありったけのシャブをかき集めた。
服を開いてガムテープで拳銃を巻きつけた。
持てるだけのものをボストンに詰め込んで俺は部屋を後にした。

足元がふらつく。
何でた?
さっきシャブを決めたのに。

フラフラする足を殴っても、なんにも感じない。

「おい…どうしたってんだよ…」

ガンガンと殴っても殴っても何も感じない。

震える足を抱えて、近所の公園のトイレに入った。
トイレの個室でもう一回炙りを決めた。
息を吐く度に、落ち着いてくる。

全部…
あいつらのせいだ…
俺がこんな目にあってるのは。

あいつらさえ翔を素直に引き渡せば、こんなことになってない。

なるはずがない。

全部うまいこといったんだ…

恵和の理事長一家を殺して、共犯者も全員殺した。
後は、金を手に入れるだけだったのに…
うまくいくはずだったのに…

秀明は殺してやった。

ざまあみやがれ。

一回掘ったくらいで懐きやがって…
ばかな小僧だ。
そんなに俺のマラの味が忘れられなかったのか。
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