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Re・Birth【気象系BL小説】

第12章 dark


そんなことどうだっていい。
俺ができないことなんてない。

とにかく翔を俺の手に。

翔のあの体をまた味わうんだ…
そして翔の身体からマイクロチップを取り出して…
恵和の隠し金を俺のものに。

理事長一家を殺してまで手に入れたんだから。

 あんどう…
 あんどう…くらい…
 あんどう…ここからだして…
 あんどう…どうしてうらぎった…
 あんどう…かねをあんなにやったのに‥
 あんどう…あんどう…あんどう…あんどう…

「うるさい…うるさいっ…うるさいっ…」

頭に響いてくる理事長一家の声が、日に日に大きくなってくる。
頭が痛む。ぶんぶんと振って目を開けたら、目の前に理事長が立っていた。


「うわああああああああっ…」

 あんどう…ここからだせ…

「あっちいけよ!あっちいってろよ!」

 いっしょに金儲けしたろ…?なんで殺したんだ…

「うるせえ!お前は死んでるんだよ!来るな!」

 あんどう…つめたい…ここはつめたい…

「死んでるんだから関係ねえだろお!?」


理事長に向かって拳銃を構えた。
にやりと笑って、こちらに歩いてくる。

「やめろ…やめろ…くるな…こっちにくるなああああ」

引き金を引いたら大きな音がした。
鼓膜が破れるかと思うほどの音。
キーンとした痛みが耳に走る。
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