第11章 will
全て洗って外に出たら、今度は暑くて汗を掻いた。
冷蔵庫から冷たい水を取って翔に渡す。
ふたりでバスローブのままベッドに座って、水をごくごく飲んだ。
時間はまだ朝5時。
「翔、もう一回寝ようか…」
「ん…」
布団の中にはいって寝転がった。
腕を伸ばすと、そこに翔がそっと滑り込んでくる。
じっと俺を見上げると、顎を上げて目を閉じた。
蓋をしてたものが溢れ出るように。
俺も目を閉じて、翔の唇に自分のそれを重ねた。
そのままキスはだんだん激しい物に変わって行って、互いの身体を貪って、俺達は二時間も互いの身体を貪った。
「っ…ああっ…翔っ、イクからね…」
「…んんーっ…かずくんっ…」
翔の腰を掴んで、もっと奥に入りたくて。
ぐいぐいと身体を翔に押し付けて、1ミリでも中に。
既に翔の中は、俺が出したものでいっぱいになってて。
でもそれでも俺はまだ出したくて。
翔も俺の手の中に、何回だしたろう。
互いの身体は、翔の精液にまみれている。
翔…もっとひとつになろ…?
「あああっ…イクよ…翔っ…」
「かずくんっ…」
翔が俺にしがみついた瞬間、その日始めて同時に俺たちは果てた。
文字どおり、精も根も尽き果てて俺たちはベッドに沈んだ。