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Re・Birth【気象系BL小説】

第10章 stream


泣きながら目が覚めた。

秀明…

泣き声が聞こえると思ったら、翼がしくしく泣いていた。

「つばさ…?」
「たっきーいないの…にーちゃ…たっきー…」
「うん…たっきーはね…」

翼の身体をぎゅうっと抱いた。

「死んじゃったんだよ…」
「しんじゃった…?」

翼には難しいのかな…

「お星様になったんだよ」
「おほしさま…」
「夜になると、お空で光ってるの」
「おそらにいったの?たっきー」
「そう、お空に行ったんだ」
「いつあえるの?」
「ずーっと先だよ。おじいさんになったら会えるかな…」
「たっきー…」
「大丈夫だよ。翼。にーちゃがずっと一緒にいてあげる」
「にーちゃ…」
「ずーっとだよ…」
「うん…」

そのまま、翼は眠りに落ちていった。

起き上がるとカーテンが少し開いて、探偵さんが顔を出した。
由美さんという人だった。

「相葉さん…落ち着かれましたか?」
「はい…」
「本当に…なんて言っていいか…」
「いえ…気にしないでください。気持ち悪いでしょ?ゲイなんて…」
「そんな…私はそんな趣味はありませんが、それを差別する気も蔑む気もありませんから」

キッパリ言われて気持ちよかった。

「それに。ご遺体しか見てませんが、滝沢さんは凄く綺麗なお顔されてましたし」

笑いそうになった。

「す、すいません。不謹慎な事言いました」
「い、いえ…ありがとうございます」
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