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Re・Birth【気象系BL小説】

第10章 stream


「そんなこと、させねえよ…」
「…二宮さん?」
「あ、いえ…なんでもありません」
「二宮さん…お気持ちはわかります。でも安藤は警察に任せましょう」
「え?」
「きっと捕まえますから。彼らは」

そう言われても…

この前だって、刑務所出てまっすぐに人殺しに行ったやついたじゃないか…

安藤だって絶対ああなるに決まってる…
安心なんてできない。

「安藤は滝沢さんを殺しました。だから長期刑になるのは確実です。違法薬物摂取、誘拐監禁、傷害致死…まだあるでしょう。数えきれないほどの罪を犯しています」

美穂さんは身を乗り出した。

「死刑にならなかったとしても、刑務所から出ることはありません。なぜなら安藤はもう50歳です。刑期を終えられるかどうか…」
「どういう…」
「安藤の身体は麻薬に蝕まれています。刑期を終えることなく死ぬでしょう。薬物は老化を早めます。心臓も、弱りますからね」
「そう、ですか…」
「二宮さん。今は、耐えましょう。相葉さんが無事に帰ってきて、良かったですね」
「…はい…」

果たして、あれが無事と言えるのだろうか…

雅紀はボロボロになって俺達の前に帰ってきた。
今も、傷ついて身体を丸めて眠っている。

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