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Re・Birth【気象系BL小説】

第10章 stream


バタバタと部屋に人がやってきて、翼を連れて行く。

「あ…翼…」
「にーちゃ!いやっ…にーちゃ!だっこぉっ…」
「わかった…おいで?ね?これでいいだろ?」
「にーちゃ…にーちゃ…」
「翼…」

なんで…

なんで…?秀明…

涙が、止まらないよ

お前、どこに居るの?


医師から翼を連れてくるように言われて、翼を抱きかかえて白衣の人たちの後に続く。
処置室に連れていかれて、翼は俺に抱きかかえられたまま、診察されて注射を打たれた。

ついでになんだか俺にも色々質問されて、俺も栄養の状態が悪いとかで注射を打たれた。

「こちらのベッドで横になってください」

そう言われて、処置室の脇にある部屋のベッドで二人で横になった。
翼が離れないから、狭いベッドで二人で寝た。
ベッドに入って電気を暗くされたら、なんだか眠くなってきた。

なのに目からずっと涙がこぼれ続けてる。

ベッドの傍らには、和也と智が立っている。
心配そうにこちらをみている。

なんで…?
俺、大丈夫だよ…

ただね…秀明、どこ行ったのかなぁ。
なんで翼、こんなに泣いてるのかなぁ。
ね、なんで?

教えてよ和也…

俺に、教えて…
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