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Re・Birth【気象系BL小説】

第8章  tower


それから由美さんは、今回の事件のことを整理してくれたものを見せてくれた。


「ちゃんと頭に入ったほうが、動きやすいかと思って…」


3人で相談して、俺達に話すことになったそうだ。


「まず、事の発端は、恵和ですね…」


恵和は福祉法人で、障害者向けの学校や施設など複数を経営していた。


その中で、金をふんだくるためならなんでもしていたんじゃないかということは業界内でも有名なことだった。


終いにはカジノまでやっていた。


これは恵和学園の理事会が主体となっていたようだ。


これがバレそうになって、恵和はどんどん経営が傾いていった。


そして、破産して恵和は消えた。


翔は恵和学園を卒業してから、恵和学園で働いていた。


だが実体は障害者の性欲を処理する仕事を身体を使ってやらされていた。


何年もそういう仕事をしていたから、翔の性技は恵和の中では有名になっていて、理事たちの性欲の処理にも駆りだされて居たのではないだろうかということだった。


新しい事実にめまいがした。


これは石井先生も知らないことだったのだ。


ベッドに座って大人しく待っている翔を振り返った。


テレビを無心で見ている翔を、これ以上汚すわけにはいかないと思った。

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