第7章 storm
「まあ、なんにせよ…あの探偵さんからの報告待とうか…」
潤が言ったら、ちょうど定食屋に着いた。
それから約一週間、なんの音沙汰もなかった。
雅紀は相変わらず警察に拘束されていた。
俺たちは家族じゃないから、潤と智が警察に抗議に行っても受け付けて貰えなかった。
証拠の画像も一笑に付された。
『こんなことってあるのかよ!』
潤が電話越しで怒鳴っていた。
耳がキーンとした。
「とりあえず落ち着け…」
俺はあの画像を探偵に渡すことを思いついた。
「潤、あの画像さ、美穂さんに渡したほうがいいんじゃね?」
『あ、そうだな。いいかも』
「じゃあ俺から送っておくから」
『ん、頼む』
俺は仕事の合間に美穂さんに連絡をして、メアドを聞いて画像を送っておいた。
美樹さんから連絡がきて、この画像を撮った時の状況を詳しく聞かれた。
そんなことをしてるうちに、雅紀の逮捕から一週間が過ぎていた。
相変わらず雅紀は出てきていなかった。
雅紀の兄さんに連絡をとってみても、芳しい答えは返ってこなかった。
段々、俺たちは焦れてきた。
なんの成果もない中、美穂さんから連絡があった。