第7章 storm
美樹さんも頷いた。
その時、由美さんが廊下から戻ってきて、美穂さんに声を掛けた。
「確認とれました。マル秘です」
「あ、やっぱりね…」
美穂さんは納得して立ちあがった。
「え?え?」
「まあ、とにかく調査続行します。あと、相葉さんのことも調査に追加しておきます」
「え?」
「関連がありそうなので」
「えっ…」
「ではこれで失礼します。あ」
「へ?」
「櫻井さんの身辺をきちんと警護してあげてください」
真剣な目で言われた。
「…はい…わかりました」
「では」
三人の女性は、颯爽と部屋を出て行った。
「な、なんか…迫力あんな…」
潤がコーラをゴクリと飲んだ。
「…女性3人でって凄いよね…」
智が日本茶を飲みながら答えた。
「独立開業してるだけでもなんか凄いよね…それに比べて俺は…」
我が身の不甲斐なさを感じた。
「ふえ?」
「翔は参加しなくていいから」
「うう…」
その後、なんとなくカラオケを始めて、昼過ぎまで歌った。
腹が減っていたので、近くの定食屋に行くことにした。
潤の車で移動中、翔の手を握っていたら、なんだか落ち着いてきた。