第7章 storm
「とりあえずさ、探偵に電話してみる?」
「でも今日、日曜だよ」
「関係ないだろ…探偵業って」
調査書の入った封筒には、事務所の番号が書いてあった。
「とりあえずここ掛けてみるか…」
俺はスマホを取り出して電話してみた。
電話は転送が掛かっていた。
暫くすると女性の声が聞こえた。
『もしもし美穂探偵事務所です』
「あ、あのお…すいません。相葉雅紀の代理で掛けているんですけど…」
『あ、そうですか。で、どういったご用件でしょう』
「ええとですね…」
俺は雅紀が逮捕されたことから、調査を継続して欲しい旨、一通りをそのまま伝えた。
『…話が複雑になってきましたね…ちょっとこの案件、ややこしそうなんです』
「え?」
『詳しくはお会いしてお話します。ご都合はいつがよろしいですか?二宮さん』
「い、今…?」
『わかりました。どこで待ち合わせしましょう』
話はトントン拍子に進んだ。
潤の車で待ち合わせ場所まで出向いた。
待ち合わせ場所に現れた女性は、白のトレンチコートに、スーツを着ていた。
後ろには女性が二人居た。