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Re・Birth【気象系BL小説】

第7章 storm


その時、場内にベルの音が鳴り響いた。


「え…?」


風間が入り口に駆けていく。


こんなこと初めてだった。


風間が入り口のドアに手を掛けた瞬間、ドアが開いてどやどやとスーツを着た人たちが入ってきた。


「ここに相葉雅紀は居るね?」


「えっ?」


スーツ達はあっという間に雅紀を取り囲んだ。


「なんだかわかるな?」


「え?なんのこと?」


「麻薬取締法違反だ」


「えっ…」


スーツは雅紀に紙を見せた。


身体検査と、荷物検査がその場で行われた。


「ありました」


雅紀の荷物から、小さな小袋がでてきた。


「そんなの…俺、知らないよ…」


「所持の現行犯ね」


「知らないって!ほんとだよ!」


雅紀が暴れたから、両腕を拘束されて入り口に引きずられていく。


こいつら麻取か…!


今更気づいたところで遅い。


それにブツは出てきてる。


何もできなかった。


ガオは立ったままスーツを睨んでいる。


「邪魔したね」


スーツの一人がガオに話しかける。


「営業妨害で抗議するから」


「は…お手柔らかに頼むよ」


「許さないから」


「ちゃんと連絡はしただろ」


スーツは言い捨ててフロアを出て行った。

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