第7章 storm
「公安か!」
潤がテーブルを叩いた。
翔がビクッとして、俺の背中に抱きついてきた。
「潤…」
「あ、わりい…」
「その可能性は高いね。探偵もそんなこと言ってたし…」
「で、雅紀これ、どうすんの…?」
「もちろん、このおっさんにつきまとうのやめていただく方法を探すけどさ。まずは先輩にコンタクト取ろうと思ってる」
「コンタクトとってどうすんの…?」
「もしかして、このおっさんのおまわりのこと、調べてんじゃねえのかなって…」
「ええ?」
「調査報告書だと、おっさんがあらわれたあとに先輩が現れてるからね…だから、わかんないけど。俺の勘がそう言ってる」
「でたよ、天然の野生の勘」
「おいっ!潤!」
「雅紀…ありがとうな…」
俺はソファに座ったまま頭を下げた。
「ほんと…ごめん」
「ばーか…何謝ってんだよ!」
バコンと頭を書類ケースで殴られた。
「ばっか!いってーだろ!お前みたいなアホになったらどうしてくれんだよ!」
「お前みたいなは余計だろうが!」
「かずくんいたいいたい!?」
「痛いに決まってんだろうが!」
「とんでいけー!」
「ああもう!翔はちょっと座ってて!」