第7章 storm
4人に笑われて、俺はふてくされるしかなかった。
情けない…
「あとさ、和。これ…」
雅紀が書類ケースから、大きな茶封筒を取り出した。
「え…?なにこれ」
智と潤も一緒になって覗き込んできた。
「あのおまわりのこと、調査してる」
「えっ…!?」
「俺が勝手にやってるだけだから、気にすんなよ。俺自身がひっかることがあって…」
「え…?」
「前から頼んでたんだけど、昨日、報告書がきてな…」
茶封筒から雅紀が写真を二枚取り出した。
「こいつが、例のおまわりだろ?」
「あ…うん。コイツ」
「でね。こっち…」
そこには、色白で凄く綺麗な顔をしたおまわりが写っていた。
「こっちね…俺の先輩なんだよ…」
「ええっ!?」
「前に気になって、一回だけ調査頼んだ時に、先輩が浮かんできて…」
雅紀は写真をトントンと指で押さえた。
「でもね。先輩、所轄に在籍してないんだよね…」
「え…だって…おまわりの制服きてるじゃん」
「そうなんだよ。だから和の家の最寄り全部調べたけど、先輩の名前ないんだ」
「どういうこと…?」
智が頭の上にはてなマークを一杯つけている。