第7章 storm
名刺のデザインだったんだけど、メンバーの名前が5人分…
「雅紀…これ…」
「おう。翔もメンバーに入れといた」
「えっ!?」
「いいだろ、名案だと思うんだよ」
智と潤は爆笑した。
「いやあ!いいと思うよ!この前、立派にDJやってたじゃん!」
「ちょ、智!もうだめだって!」
「だって4って数字ってなんか不吉だからさ。いいじゃん。5人で」
「潤、待て待て…」
「ほら、翔。見てみろ。これ、お前の名前だぞ?かっこいいだろ?」
「かっこいい!」
「翔!お前これがなんだかわかってんのか!」
雅紀が翔に耳打ちしてる。
「おめいし!」
「雅紀!このやろ!」
「ぶぶっ…いいじゃねえの…これで和も翔を連れて行きやすくなるんじゃねえの?」
「あ…」
「だって、どこのハコでも翔のこと見ててくれるわけじゃないし。俺たち全員がいつも見られるわけじゃないし…」
「ん…そうだな…わりい。考えててくれたんだな…」
「いいって。翔は才能あるしさ。もっと伸ばしていけたら、面白いと思うしさ」
「雅紀…」
「まさきくん!かっこいい!」
「あっ…翔!」
「うわ、和やきもちやいてる!」